お知らせ

「東京いきもの台帳」を公開!

2024.05.20
デジタル版野生生物目録「東京いきもの台帳」のアイキャッチ画像

東京の生物多様性を守るため2023年に活動を開始した東京いきもの調査団では、みんなで作るデジタル版 野生生物目録「東京いきもの台帳」の実現を目指しています。

その第1弾として、トンボ目を対象にした「東京のトンボ目録」を、国際生物多様性の日(5月22日)に公開いたしました。

デジタル版 野生生物目録「東京いきもの台帳」
https://www.inventory.ikimono.metro.tokyo.lg.jp/

「東京いきもの台帳」 とは

東京いきもの台帳とは、東京に生息する野生生物のいわば“住民台帳”のようなものです。いつどこに、どんな生物が生息していたのかを、誰でもが簡単に専用WEBサイトで検索し、デジタルマップ上に表示することが可能なシステムです。

アプリ調査による投稿情報をもとにした「市民科学データ」と、過去の研究者の「標本・文献データ」や「観察情報データ」を合わせ、発見時期や位置情報などを結びつけたものです。今後、デジタルの強みを生かし情報を追加することで、台帳を更にアップデートしていきます。

初リリースは「トンボ目録」 から

東京都はトンボの記録種数が全国で2番目に多い「トンボ王国」であり、トンボは東京の生物多様性の重要な指標と言えます。「東京いきもの調査団2023」ではトンボに特化した調査を実施し約4,000件の投稿を得ることができました。さらに標本・文献情報等を合わせた約15,000件のデータによる東京のトンボ目録を公表します。

画像提供:喜多英人氏

【Point!】

✔自分の住んでいる地域の身近なトンボ情報をクリック一つで把握できる。

✔過去に生息していたトンボの種類を知り、保全活動の目標設定に活用できる。

アプリ「Biome」を使った市民調査で集まったトンボの写真(一部抜粋)

専門家からのメッセージ

「東京のトンボ目録」の公開にあたってトンボの専門家で目録の監修者でもある須田真一先生(日本トンボ学会)・喜多英人先生(日本トンボ学会)から、調査団の皆さんにメッセージが届いています!

東京のトンボ相とその現状 須田真一

東京のトンボに会いに行こう 喜多英人