プロジェクト趣旨

全世界的にネイチャー・ポジティブ(※1)への機運が高まる中、東京都では、生物多様性保全促進の基盤情報として、都内の野生動植物の生息・生育状況をとりまとめた野生生物リスト(野生生物目録)の策定を進めています。

東京都は1,400万人が暮らす日本最大のメトロポリスでありながら、奥多摩の山地から丘陵地の里山、市街地の緑地や水辺、島しょ部の固有の生態系など、多様で豊かな自然を有しています。

今回、東京都と株式会社バイオームは、いきものコレクションアプリ「Biome(バイオーム)」を活用した都民参加型の生物調査「東京いきもの調査団2023夏編」を実施します。

収集されたデータは、東京の「野生生物目録」策定のための基礎データの一つとして活用されます。

(※1)生物多様性の損失に歯止めをかけ、回復傾向に転じさせること。2022年12月に開催された国連生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)では、2030年までのネイチャー・ポジティブ実現に向けた世界目標が採択されました。

「東京いきもの調査団」とは?

 野生生物の分布状況を調べるには、多大な時間がかかります。また、専門家による調査だけでは、日々刻刻と変化する生態系は把握しきれません。

そこで、今回の企画では、生物名前判定AIを搭載したいきものコレクションアプリ「Biome(バイオーム)」をハブにして、東京都・専門家・都民が一体となった「東京いきもの調査団」を結成し、市民科学の力をかりて「みんなでつくる野生生物目録」の実現を目指します。

東京いきもの調査団では、都内に暮らす一人ひとりが調査員です。都内のあらゆる場所に生息・生育する動植物の情報を集めることで、リアルタイム性と網羅性を兼ね備えた野生生物目録が完成します。

今後、本ウェブサイトにおいて、調査結果等、随時成果やイベント情報などを発信していきます。

東京都 × 株式会社バイオーム

「東京いきもの調査団」の結成に先立ち、東京都と株式会社バイオームは「野生生物目録」の策定と活用を目的とした「DXを活用した都民参加型生きもの情報収集蓄積に関する基本協定」(令和5(2023)年7月27日締結)を締結しました。「Biome」による市民科学調査だけでなく、調査支援ツール「Biome Survey」を用いた専門家調査など、目録作りに向けて多面的な野生生物調査を実施予定です。

お問い合わせ

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